コニャンナーレとは?
What’s Konyannale?

イベントのコンセプト

「コニャンナーレ」は国内外のローカル(地域)とローカル(地域)を結ぶトランスローカルな繋がりを
目指したアートプロジェクトです。トランスローカル(Trans Local)とは、トランス(Trans/超えていく)とローカル(Local/地域性)を組み合わせた言葉です。アートプロジェクトを通じて複数の地域間での知識や技術が越境し、共有されることにより多様性が生まれる。多様性が生まれることで、地域にある、または活用されていない資源を価値に変え、地域に新たな経済や暮らしの豊かさを想像するビジネスが生まれることをイメージしています。

「コニャンナーレ」のイベントやアート作品は一貫して「猫」をテーマに展開します。(2025年以降はテーマを「動物」に拡張する予定) 世界共通の馴染みのある存在である「猫」や「動物」を入り口に沿えることで、現代アートという馴染みのない存在を人々に受け入れやすくする環境づくりをトランスローカルなアプローチにより進めていきます。また、新たなテクノロジーの進化やアート市場の動向を積極的に調査・研究することにより、作家やアートを支える人々が豊かさを感じるプラットフォーム(共同体)づくりに貢献できることも目指しています。

どんなイベントなのか

「コニャンナーレ」は猫好きを中心としたアートプロジェクトであり、多くの参加者が「猫や動物と人間の共生」というテーマについては、それそれの思いを持っていると思いますが、直接的に「動物福祉など」に関わることは想定していません。しかし、もっと猫に対して何かしたいという思いのある参加者のニーズに答えていきたいとも考えています。

「コニャンナーレ」がモデル事業(及び事務局を置く)を展開する湖南市は滋賀県で唯一動物管理センターがあることから、かねてより市をあげて新たな動物との共生社会づくりを目指す仕組みづくりに取り組んでいます。また、私たちが所属するNext Commons Lab湖南では、湖南まちづくり合同会社を中心に持続可能な動物福祉を実現するためのローカルビジネス「こにゃん市役所(仮称)」の事業化に向けての取り組みを進めています。「コニャンナーレ」に関心を持ち、参加していただける方々のバックグラウンドは「猫が好き」「アートが好き」「未来志向の取り組みが好き」「ローカルが好き」「歴史的な街並みが好き」など、様々な動機が考えられます。なので「コニャンナーレ」に参加される方々の中でも、もっと「猫」に対して何かしたいという思いを持つ方々に対しては、「コニャンナーレ」事務局を通じて、「こにゃん市役所(仮)」や「コニャンナーレ」が関係性を持つ「ネコに関わるコミュニティ」の情報発信を行い、必要に応じてコーディネーターとしての役割も担いたいと考えています。


コニャンナーレのスケジュール
Event Schedule

スケジュール

  • 2020 – 2021

    市民参加型の交流プログラムの開発、サポーターの募集、運営体制、展示施設等

  • 2022

    コニャンナーレ
    開催予定

  • 2025

    2025年以降は「猫」から「動物」へテーマを拡張したイベントを展開予定

「コニャンナーレ」の目指す国内外のトランスローカルな繋がりに向けて、滋賀県や京都市を中心に一緒に活動してもらえる仲間を募集しています。すでにNext Commons Labが拠点を持つ弘前(青森県)・加賀(石川県)のラボメンバーとの交流を開始し、海外ではフランス北西部のノルマンディ地域やサンフランシスコの日系アートコミュニティとの交流を2020年より予定しています。

また、モデル事業を展開する湖南市では、猫好きな人々にとって今世紀最大の記念日となる「2022年(ニャンニャン年)」秋を目標に「猫(動物)」をテーマにした現代アートの祝祭「コニャンナーレ2022」の開催を目指しています。特にローカルにおけるアートプロジェクトが成り立条件として、地域の人々がどれだけ関心をもち参加もしくは応援してもらえるかが大事なのは、過去に開催された地方発アートプロジェクトの歴史からも明確なので、2020年と2021年は第1回祝祭の芸術環境整備期間と位置づけ、市民参加型の交流プログラムの開発、サポーターの募集、運営体制、展示施設等の検討を行っていきます。

現在、市民参加型の交流プログラムの一つとして、私たちの所属するNCL湖南のネットワークであるNCL弘前の協力を得て、湖南の「猫」と弘前の「ねぷた」を掛け合わせた「ねこねぷた」の制作ワークショップの実施を進めています。この取り組みは「コニャンナーレ」の目指すトランスローカルな繋がりに向けての具体的なプログラムであり、多くの方々に興味を持ってもらえることを期待しています。